『戦後日本の聴覚文化』

9月20日は、ほっちゃんこと堀江由衣さんの誕生日でしたが、同時にもう一つ、記念すべき日でした。
僕の初の単著が、店頭に置かれたであろう日なのです。
タイトルは、

『戦後日本の聴覚文化  音楽・物語・身体』(青弓社

実際には、19日以降に書店に並び始めるとのことでしたが、出版社のHPでは20日って書いてあったから、20日でいいじゃないですか。
でも……まだ僕は、店頭に並んでいるところをこの目で目撃してはいません。
一般的な書店には置いてもらえていないかもしれない。
ちょっぴり涙目なところもありますが、でも、今までの自分の仕事がこういう形でまとまったというのは、嬉しいことです。

本書で扱っているのは、小島信夫村上龍室生犀星細野晴臣坂本龍一初音ミク、『けいおん!』、『20世紀少年』、ソウルフラワーユニオン、など多種多様です。
確かに、雑多な感じはあると思います。でも、この振れ幅は僕自身のプライドでもあるわけですし、雑多なように見えながら、実はひとつの軸を共有しているんですよ。
でも、この本を手に取ろうとしてくれる人に対しては、不親切なのかもしれませんね。
文学好きな人は、『けいおん!』論とか初音ミク論を読みたくないかもしれませんし、初音ミクが好きな人は、室生犀星論を読みたいとは思わないでしょう。
読めば「なるほど」と思ってもらえる自信はあるのですが、読んでいただくまでが、険しい道のりな感じです。

だけど、ぜひ手に取ってほしいですね。


戦後日本の聴覚文化: 音楽・物語・身体

戦後日本の聴覚文化: 音楽・物語・身体