川上弘美の「花野」は…

いま、金曜日のゼミで学生のみんなに「モデル」を示すための発表の準備をしているところ。
川上弘美の「花野」(中公文庫『神様』所収)について発表します。
先行論(あんまり集めていない)を眺めてみると、非実体的な存在との関係そのものが描かれている…といったことが書かれてある。
うん、確かにその通りなんだろうなあ、と思う。
でも、そうした非実体的な存在と関係してしまう主人公の身体はどうなっちゃうんだろう。別の次元へと変化しないんだろうか。非実体的なものと関わることで、主人公自身が非実体性を獲得するってことはないのだろうか。
ん〜、悩む。