大澤真幸『量子の社会哲学』を読んで

今日は読書会でした。

義母の協力があり、子どもの面倒を今日だけ免除してもらい、読書会に参加することができたのです。
(お義母さん、ありがとうございます)
今日の課題図書は、大澤真幸『量子の社会哲学』(講談社)です。
「観測」に先立って出来事があるのではなく、「観測」によって過去遡及的に出来事が「あったこと」とされていく、そんな量子力学の構造を、量子力学の誕生とほぼ同時期の、精神分析や政治哲学や文学のなかにも見出していく、という作業を繰り返し行っていったのが、本書です。
大澤さんの縦横無尽な飛躍的思考は、読んでる私たちにとっても面白いものなのだが、彼の行っていることの妥当性を検証する事がもう少しできればいいのにな、というのが感想です。