「巨人兵」ではなく「巨神兵」ですから! 残念!

今日、名駅のミッドランドスクエアの映画館で、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観に行きました。
あ〜、1人で観に行きましたけども。
さっそく思ったことを書こうと思うわけですが、ヱヴァ本編と、同時上映であった「巨神兵東京に現わる」の二つをそれぞれ別個に書こうと思います。

で、まずは「巨神兵東京に現わる」から。

やっぱり、特撮の〈物が壊れる〉あの感じ、見ていてすごく気持ちがいい。
本当に〈壊れている〉という感じがする。スクリーンを通じてその物質の感じって伝わってくる。
なんでだろう……。カメラのレンズとオブジェとの間にある(ほとんど見えないはずの)埃や塵が、そのオブジェの物質感ってのを醸成しているのかな。
これは結構な発見でした!

物が壊れるのを見ていて楽しい……。
この感覚は、物語の底辺にある〈世界の終末が人間の意志を超えて唐突に訪れる“暴力”を待望する〉私たちの潜在的な想像力と共鳴していく。
それがすごいと思いましたね。

これはもともとは東京現代美術館での展覧会「館長 庵野秀明特撮博物館」(2012年7月)で上映された映像なんですよね。
そのときどういう評判だったのか全くフォローしていないので、ここに僕が書いたことがありきたりなことなのか、それとも的外れなのか分かりませんが、……でもまあ、そんなことを思いました。

ただ、僕の席の隣の客! ちょっとむかついた。
この「巨神兵東京に現わる」を〈ヱヴァ本編とは異なるもの〉と捉え過ぎていて、お喋りしながら観てるんだもん。
まるで映画の予告編を気楽に見ているかのような態度で。
ちょっと勘弁してほしかったなあ。
しかも!「巨神兵」のことを「巨人兵」とか言ってるし。
もう本当に勘弁してほしかった。