『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』についての追記

前回の記事でも話題にした、ヱヴァ新劇場版:Qなのですが、それからいろいろ思ったことがあったので追記します。

僕はまだ1回しか映画を観ていないのですが、その現時点での印象としては、「そんなにシンジは逃げていない」というものでした。
そりゃあ、自分が意図せずしでかしちゃったことに鬱々とし、何もしたくない気持ちになっている場面はありますよ。
でも、そんなの誰でも陥ることだし、その場面だけをつかまえて《逃げたがる人》って決めるのはどうかと思うわけです。
最終的には手探りとはいえ、前に向かおうとしているわけですし。
少なくとも、TVアニメ版とは方向性が微かに変わってきていると思うわけです。……僕の主観かもしれないけどね。

なのに。

僕んちが講読している『朝日新聞』の2012年12月5日付の文化面で、ヱヴァ新劇場版が取り上げられているんですが、そこでコメント寄せている溝部宏二氏・岩崎夏海氏は揃って《逃げる人=シンジ》という単純な図式で捉えようとしている。
……本当かなあ?
エヴァ論じるときの「決まり文句」使っているだけなんじゃないのかなあ。
前向きなものを感じた僕って、……僕の方がおかしいのかなあ?


話は変わって、同時上映の「巨神兵東京に現わる」ですが、ナレーションは林原めぐみさんでした。
世界の終わりを語る声として、林原さんって最適だと思いました。
本当に終わりなんだな……って思いましたもん。