2年間、おつかれさま、ありがとう。

今日、4年生の最後のゼミがありました。
最近なかなか全員が集まることができなかったんだけど、今日は最後ということもあって全員が集まってくれました。
今日は各自が提出した卒業論文の中身について報告しながら、いままでの自分の研究を振り返ってもらうというものでした。

僕としては、卒論指導でずっとみんなと併走してきたような気持ちがしているので、全員が無事に卒論を提出できたことに感無量なのです。
(全員が卒論を出したけど、全員が卒業できるかはまだ決まっていないよね。
後期試験・レポート頑張って、ちゃんと単位取得してよ!)

何しろ、僕にとってこのゼミ生はいわゆる「1期生」なので、思いもひとしおなんです。
今まで「大学受験指導」はしたことがあったけれど、卒論指導なんてしたことがなかったから、果たしてどんなふうにやればいいのか手探りなところもあって。
ずいぶん僕もネチネチと指導してしまっていたかもしれないよ。
「ここがよく分からないなあ。もう少し言葉を補って欲しいなあ」
……ぐらいは、「ネチネチ」に入らないかもしれないけれど、
「ここで書いていることって、別に君じゃなくても言えるんじゃない? 君にしか言えないこと・書けないことを書かないと、意味ないじゃん!」
……的な、そういう「いぢめ方」って、どうだったんだろうね。
性格悪い中年男子だったかもしれないね。

でも、みんなこの僕の「責め」に耐えて、というか、ちゃんと「自分にしか言えないこと」を探してくるんだから、すごいなと思いました。

卒業後、小説やマンガを論じたりするなんて機会は、もう、ほとんどないかもしれない。
でも、「自分にとって興味関心のあるものについて、粘り強く考えた」っていう経験をしたことは、絶対に未来に生きてくる、と信じたい。信じてほしい。

というわけで、ゼミの2年間、おつかれさまでした。
そしていい思い出を僕にもくれて、ありがとうございました。