コンタクト再考(『たまこまーけっと』第3話を見て)

コンタクト再考(さいこう)です。決して、「コンタクト、最高!」ではありません。
……さむくなったところで。

以前このブログで、『たまこまーけっと』の登場人物である「北白川たまこ」が裸眼じゃなかったってことで、僕は生々しくてビックリしたよ〜、みたいなことを書いたかと思います。
その続きです。

第3話を見たら、銭湯から出てきたたまこが眼鏡をかけていたので、「たまこ=コンタクトレンズ使用者」という設定は普通に出てくるんだなあと思いました。
コンタクトをはめたり外したりっていう、とても日常的なことが丁寧に描かれていくことで、等身大の女の子が物語の中で生きていくんだということを、改めて感じたわけです。

でも今回、エンディングの曲「ねぐせ」を聴いて、再びハッとしました。
この曲は1月25日発売で、まだ歌詞カードを入手していないんですが、僕が聴き取った範囲でいうと、こんなフレーズがあるのです。

コンタクトをはずしてみた 世界がぼやけて
一瞬だけど 居場所を確認しちゃうよ
いつか離れてゆくのかな       (詞:宮川弾

つまり、コンタクトを外し、眼鏡もかけないなかで、普段とは異なる世界に自分が置かれることになるかもしれない可能性、期待と不安が入り混じった世界を経験するかもしれない可能性というものを、たまこは内包している。
……そんなことを予感させるような歌詞ではないですか。

それならば、眼鏡かけてるたまこの日常描写は、いつかコンタクトも眼鏡も外すかも知れないことを視聴者に予感させつつ、その瞬間をじらし続けるものとして、……めちゃくちゃアリでしょう!
実際、作品の中で外さなくてもいいんです。いろんな可能性を持った女の子だということを、視聴者として感じていられればそれでいいんです。
まあ、きわめて個人的な期待ですが(笑)。

今回から、朝霧史織という新しいキャラクター(眼鏡キャラ)も出てきましたね。
たまこに想いを伝えられない彼女の不器用さに、ちょっと胸が苦しくなりました(←いい意味で!)。
朝霧さんは笑顔でお礼を言う練習をトイレの鏡でしていましたが、そのとき眼鏡を外していたぞ!
日常的な自分から一歩外に踏み出したいと思うとき、女の子たちはきっと、コンタクトも眼鏡も外すんだ!

中年男子たるこの僕も普段眼鏡をかけているけど、僕がメガネを外すと、ガチで「世界がぼやけて」「居場所を確認しちゃうよ」。

それ以外に気になったこと。
たまこの部屋のベッドの上のクッションが、三色菱もち風のデザインで、このクッション欲しいなあと思いました。

あと、本編が始まる前に、CMで『空の境界』という実写映画の宣伝があった。
だけど「からのきょうかい」じゃなくて、「くうのきょうかい」でした。
……びっくりしました。