卒業式!

今日は、卒業式でした。もう、花粉も元気になるくらいの晴れた1日で、いつもと違う衣装やヘアスタイルで臨んできた卒業生たちにとっては、絶好の卒業式日和だったことでしょう。
僕は鼻の周りに、花粉よけのジェルを塗りたぐって臨んだので、とりあえず Noクシャミ、Noはなたらし で過ごすことができました。うん、何より。

学科での卒業証書授与の際には、卒業生の名前の読み上げを行いました。
僕の声を聞いたことがある人は、僕の声がいかにキーが高くてへなちょこで薄っぺらい声をしているかということをご存知かと思うのですが、そんな変な声で名前を呼ばれる学生の気持ちを考えると、……ごめん、です。

そして、先生一人一人のはなむけの言葉。
僕の番に来る前に、かなり緊張感が部屋全体に充満していたので、とても喋るのに苦心しました。なぜなら、僕は人生経験が豊かじゃないので、こんなときにも、おちゃらけたことしか言えないからです。
とりあえず第一声は「緊張の糸が張り詰めていて、話しづらいわ!」でした。

以下、思い出せる範囲で、自分が喋ったことを書きます。

まず僕が一番最初に伝えたいのは、「ありがとうな気持ち」です。
僕はこの大学に来て2年たちましたが、とても楽しく仕事ができました。それは、ゼミや授業や雑談などで、皆さんからとても刺激を受けたからです。本当にみんなと楽しい時間が過ごせました。
そのおかげで、僕はいま39歳ですが、22歳ぐらいの精神年齢でいられました。
本当にみんなに感謝の気持ちを伝えたい。ありがとうございます。
……でも、みんなだって、少しぐらいは、僕に感謝してくれても、いいんだからね。

さて、「はなむけの言葉」ですが。
皆さんは、“卒業後の時間”ってまだ未経験だと思います。……だって、今日卒業するんだからね。
この未経験な時間を迎える皆さんは、期待と不安で、とてもドキドキしていると思います。
でも、このドキドキを大切にしてほしい。
4月から仕事をする人もしない人も、期待と不安のこのドキドキが、そのうち薄れてしまうんです。マンネリ化してドキドキしなくなる。
でも、このドキドキは、皆さんを変えるキッカケです。このドキドキを大切な財産にして、これからの時間を過ごしてほしいと思います。
僕なんかは、四六時中、ドキドキしている。ドキドキっていうか、動悸が激しい。
でも皆さんは、まだ若いから、ドキドキしてても大丈夫。
だからドキドキし続けながら、これからも頑張っていってください。

……みたいな。なんか、ちょっと、感動というか、バカっぽいね。

式が終わり、卒業生から「先生の話、面白かったですよ(爆笑でしたよ)」って言われたのですが、僕には苦笑しか聞こえなかった。みんなのその気持ちは、僕に全然届いていなかったよ(涙)。

そしてその後は、写真撮りまくり大会でした。疲れたけど楽しかったです。
でもきっと、楽しい時間が過ごせたのも、卒論執筆や授業などで、僕も学生たちもお互いに、自分の持っているカードをさらけ出しながらぶつかり合えたからだと思っています。そういう時間を蓄積させてきたからこそ、最後に楽しく笑い合えたのだと思います。

卒業生の皆さん、ご卒業、おめでとうございます。
これからの未経験な時間を、思いっきり楽しんで、突っ走っていってください。
マジで、応援しています。