F(エフ)8号の千田論文

『F(エフ)』という雑誌をいただきました。これは、東京学芸大学の現代文化研究会が出しているものです。
東京の限られた書店でも売っているようです。

その中の、
千田洋幸「キャラクターの実存をめぐって  初音ミク、そして「ミクの日感謝祭」という出来事」
という論文を読みました。

実はこの論文、僕がかつて学会の支部例会で発表したレジュメの内容を「注」で取り上げているのです。しかも、大々的に。僕としては、とても嬉しいです。

千田さんと僕とは、表象/現前をめぐって立場が異なるようですが、僕の世迷い言みたいなレジュメに興味を持っていただけて、幸せです。

千田さんは、注12において、モリノキツネ氏の論に言及し、ミクの身体性の領域を「あくまで仮想的」としたモリノキツネ氏の発言に対し、「「仮想的」でありながら「仮想的」ではない」という自身の考えを示しておられます。
それは、僕もそうだと思います。
で、その「「仮想的」ではない」という解釈の部分の内実を突き詰めていこうとしたときに、〈現前するミクと対峙する領域〉を想定してみるといいのかな、と僕は思ったわけです。

ん〜、ともかく今度は僕が書く番ですね。頑張ります。

千田さん、ありがとうございました。