岡村靖幸の復活!

高校時代から現在まで、僕が好きでい続けている岡村靖幸の最新アルバムが2枚、発売されました。『エチケット』ピンク版/パープル版です。

これまでに彼が発表した楽曲の一部をセルフカバーしたもので、『Me-imi』以降のヘビーな音作りで過去の曲を再構築した、というアルバムです。
この『エチケット』で聴くことのできるアレンジってのは基本的に僕好みで、何回も何回も繰り返し聴いているんですが(つまり気に入っているんですが)、「だいすき」みたいな可愛らしい曲は、原曲の方が雰囲気合っているな、というのが正直な感想です。
でもとにかく、靖幸の曲が聴けて、うれしい。

彼の「復活」は、単に創作活動上の長いブランクからの復帰という意味だけでなく、薬物という反社会的な行為に対する責めからの復帰という意味があるわけですが、「反社会的な行為」と言えば、最近話題の「島田紳助」ってのがいます。
靖幸の「復活」を喜び、紳助の「復活」を望まないという僕の考えについて、どう整合性を付ければいいのかという問題があります。
同じ「反社会的な行為」からの「復活」という点で言えば、どちらも公平な視点から評価しなければならないのか。
紳助の「復活」を拒絶するならば、靖幸の「復活」も拒絶しなければならないのか。
靖幸は才能があるから活動の場が与えられるべきだとするならば、島田紳助にだって「才能」があるのではないか。

で、いろいろ悩んだ挙げ句、靖幸は「弱者」だという結論に至りました。無論、紳助も「弱者」という言い方はできるかもしれないけれど、相対的に見て靖幸の方がはるかに「弱者」であろうか、と。
僕としては、できる限り「弱者」に対して優しい存在でいたいんです(嫌味に聞こえてほしくないなあ)。

エチケット(パープルジャケット)

エチケット(パープルジャケット)