ラブコメって何?
表題のように「ラブコメって何?」なんて書くと、ラブコメというものについてイチャモンつけているような、そんなニュアンスに読めるかもしれない……。
でもそんな意図は、毛頭無いです。
ラブコメというものについて、考えてみたいなあと思っているのです。
しかも僕が考えるというよりも、授業で学生たちと一緒に考えてみたいなあと思ったのです。
そろそろ、来年度の授業のことについて考えていこうかなあと思っていて、それで、どこかの授業で「ラブコメ」について継続的に考えていく時間を取れたらいいなあと、思っているのです。
でもまぁ、やるとしたら「日本文学史」か。
明治〜平成の文学史の中でラブコメっていったら、何だろう。
『浮雲』とか『金色夜叉』とか?
あれ、あまり思いつかない。
僕の教養のなさなのか。それとも……。
そもそも日本の近代文学の中で、ラブとコメは結び付きうるんだろうか。
みんなラブを深刻に考えているんじゃないのか。
コメしてる暇なんてなかったのではないのか。
そもそもコメは、誰目線で成り立っているんだろうか。
男性目線/女性目線という枠組みとかじゃなくて、たとえば読者の階層(経済的/知的)に応じてコメの規定が変わるとするならば、『風立ちぬ』だって『人間失格』だって、ラブコメになるぞ。
……これは大変なことになりそうだ。
僕はね、単に『とらドラ!』を授業で扱いたくて、そのためのエクスキューズを探しているだけなのだ。
このブログを読んでくださっている数少ない読者の中で、もし「これって近代文学の中のラブコメだよ」っていうのがございましたら、この私めにご教示くださいますよう、よろしくお願いします。
別にネット上じゃなくて、リアルな世界でのご教示で構いません。