昨年末のレコード大賞で

昨年末は自分の体調絶不調もあり、子どもたちの体調も芳しくなかったこともあり、あまりテレビも観られなかったかな。
とは言え、ダウンタウンの「笑ってはいけない〜」は見ていたし、レコード大賞も少し観てしまったわけで。
そのレコード大賞について。

大賞がAKB48であったことについては、特に何とも思わない。
本人達も本人達なりにとてもがんばっていたんだし、周囲の人たちも頑張っていたんだろう。
作詞賞に秋元康が選ばれて、さほど嬉しくもない顔で(というかちょっとつまらなさそうな顔で)(というか若干睨みを利かしたような顔で)ステージに立ったのも、審査員に対するほどよいプレッシャーになっているんでしょ?
まぁ、ももクロも頑張っていたと思うんだけど、ね。

それはいいや。

僕が思うのは、その作詞賞について。

受賞した秋元康大先生ですが、いい詞、書いているんですかね?
AKB48応援して感動している人たちって、頑張っている彼女たちの姿に感動しているんだよね?
応援している人たちって、歌詞をどう受けとめているんかしらん。
聴き飛ばしているんじゃなかろうか。
でも、そうした歌詞の聴き方を批判する気は、僕には全然無いよ。
ポピュラー音楽の歌詞ってそんなもんだと思うから。
作詞賞って、じゃあ、どういう基準で選ばれるんだろう。
「リスナーが上手に聴き飛ばすことが出来る詞を書いた人に贈られる賞」だったら、秋元康大先生で間違いないわ。
秋本大先生は、そりゃあ、時代と添い寝していらっしゃいますわ。
でも、そうじゃないんだったら、そんな基準じゃないんだったら、誰が選ばれるべきなんでしょうね、作詞賞。

もし僕が作詞賞を選ぶんだったら、中田ヤスタカ
「つけまつける」なんていう言葉を歌詞に入れるセンスは、僕にはなかった。
歌詞としての言語を更新する実践者に作詞賞をあげたい僕としては、中田ヤスタカね。

……なんでこんなことをここに書いているか、というと、歌詞の(非)重要性というものについて、いま考えているから。
来週から始まる授業の、3年のゼミでは、歌詞についてプレゼンします。