声優さんという求心力

最近、声優さんたちの歌う曲のCDを幾つか購入しました。
ちなみに、僕が購入したのは、

 ・花澤香菜Silent Snow』(シングル)
 ・竹達彩奈『時空ツアーズ』(シングル)
 ・戸松遥『Sunny Side Story』(アルバム)

という3つです。
戸松さんのは、最近観ていたアニメ『ソードアート・オンライン』『となりの怪物くん』の主題歌を気に入ってたので、その延長で買いました。
あやち(竹達さん)のは、前作(『♪の国のアリス』)を購入した流れで、今回も買いました。……まぁ、応援していこうかな、と。
花澤さんのは、正直言って、ジャケ買いです(背景が黒いほうです)。
で、3つとも良かったのは言うまでもないのですが、その中でも一番自分にとってヒットしたのは、花澤さんの曲でした。

僕が前から好きだったRound Tableの北川さんがプロデュースしていたのです!

で、気付いたことがあります。
いま、声優さんの周りに、ポピュラー音楽好きな良質なクリエイターが集まってきている、と。

僕が知っている範囲で書くと……
花澤さんの場合、北川勝利さん(Round Table)と、西寺郷太さん(NONA REEVES)。
竹達さんの場合、沖井礼二さん(元Cymbals)、いしわたり淳司さん(元Supercar)、杉真理さん、筒美京平さん、前作のも入れるとミトさん(クラムボン)など。

良質なクリエイターが、声優さんたちの求心力によって結集していくって感じ?
そりゃあ、声優さんたちの楽曲を聴きたくもなるのです。

でも、どうしてこういう傾向が生まれたんだろう。
これはこれで、考えなければならないことだと思う。

声優さんを媒介して、「これは声優さんをプロデュースするお仕事だから」という動機で、バンドの枠を超えた才能が集まってくるわけなんだけど、彼らが作り出すのは典型的なゴリゴリのアニソンではなく、洗練されたポップス(特に花澤さんのは)。
そのようなポップスに乗せる歌声の持ち主として招かれているのが、いわゆる歌専門の歌手ではなく、声優さんである、と。

こうしたことには、どのような背景があるのだろうか?
どのような想像力が、こうした事態を支えているのか?

今の段階でも何となく仮説は立ちそうなんだけど、今日のところは問題提起までとしておきます。