『MARQUEE』と『思想』

昨日買った本。というか、雑誌。

・『MARQUEE』VOL.95
・『思想』第1066号

『MARQUEE』はご存知のとおり、音楽雑誌です。お目当ては、花澤香菜特集。
今度アルバムが出るんですが、そこに参加した北川勝利さん、ミトさん、沖井礼二さんの鼎談が読みたかったのです。
北川さんはRound Tableのメンバーで、僕はRound Tableの曲が好きなのです。
10年ほど前に、Ninoという女性ボーカリストをフューチャーして、アニソンを提供し始めたのです。
僕は当初、北川さん自身の歌声が好きだったので、「Ninoもいいけど、北川さん歌ってよ〜」という思いでいたのですが、北川さんは北川さんで、当時、アニメの曲を書くかどうか葛藤していたらしく(もちろん当時のコンテクストにおける葛藤)、そのあたりの証言が生々しくって良かったです。
でも、あのときの北川さんの第一歩があったからこそ、今のアニソン界のシーンが築かれたんだなあと、感動しました。

一方の『思想』ですが、岩波書店が出している思想系の雑誌です。
今号は「来るべき生権力論のために」という特集で、檜垣立哉さんや市野川容孝さんらの論考があります。
僕はそんなに頭が良くないので、彼らの書いていることがどれだけ理解できるか分かりませんが、初音ミクやアニメのCV、テレフォンセックスなどにおける、一般的な意味での「実在性」を超えた実在性を獲得している身体の問題を考えるにあたり、「生権力論」を導入できるかどうか、考えたいと思っていて、そのきっかけになればと思い、購入したのです。
これまでにもアガンベンとかを買って読んだこともありましたが、僕はあまりいい読者ではありませんでした。
でも、大学の授業は終わったし、『虚構内存在』(藤田直哉)も読み終えて感想も書いたので、着手しようかな、と。

でも、ブログにこのことを書いてしまったからには、何らかのレビューを残さなきゃっていう、プレッシャーが……。