文学・読書

国際文化フォーラムでの記憶、メモする。

昨日の国際文化フォーラムは、人間・アンドロイド・ロボットについて考えるというものだったけれど、他の人の発表を聴いて、自分のなかで触発されたことや疑問に思ったことを、とりあえずメモしておきたい。 癒しロボットについて: (1)ロボットは死なな…

F(エフ)8号の千田論文

『F(エフ)』という雑誌をいただきました。これは、東京学芸大学の現代文化研究会が出しているものです。 東京の限られた書店でも売っているようです。その中の、 千田洋幸「キャラクターの実存をめぐって 初音ミク、そして「ミクの日感謝祭」という出来事」…

斎藤環『キャラクター精神分析』(2011年、筑摩書房)

ぼくが尊敬している研究者・Nさんは、ブログで、自身が読んだ本の紹介・批評をなさっています。 それのマネではないが、自分がとある本をどう読み、どう感じたか(考えたか)を記録しておくことは、後の自分にとっても良いことのように感じます。 ぼくはかな…

コミュニケーションの物語

金曜日のゼミは、村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」と太宰治「トカトントン」について、二人の学生がそれぞれ発表してくれました。2作品の共通点を強引に指摘するとなると、それは「コミュニケーションの物語」ということになるかもしれない。「神の〜…

昨日のゼミ

昨日(金曜日)のゼミでは、太宰治「桜桃」と川上弘美「離さない」の発表でした。学生によるゼミ発表はこれがスタートだったので、担当してくれた2人の学生さんは手本とする学生発表がないまま発表してくれたので、手探りだったでしょう。「桜桃」を発表し…

まだまだ「花野」論

今日は徹夜になりそう。まだまだ「花野」論が終わらないのです。本文の中だけで身体論を展開するには、ちょっと情報量が少ないかな。 ムリヤリ論を展開すると、「花野」を利用しようとしている部分が出過ぎてしまう。 電気が出てくるわけにはいかないから、…

川上弘美の「花野」は…

いま、金曜日のゼミで学生のみんなに「モデル」を示すための発表の準備をしているところ。 川上弘美の「花野」(中公文庫『神様』所収)について発表します。 先行論(あんまり集めていない)を眺めてみると、非実体的な存在との関係そのものが描かれている……